衛生管理者試験 要点まとめ

🧪 労働衛生(有害業務)要点まとめ


1. 金属と健康障害【⚠ 超頻出】

金属中毒の一覧(毎回出題される)

金属キーワード症状覚え方
貧血・鉛垂手・腹部疝痛「鉛は血と腹と手」
金属水銀手指の震え・精神障害「水銀でブルブル」
有機水銀視野狭窄(水俣病)「有機で視野が狭く」
カドミウム尿細管障害「カド腎」
マンガンパーキンソン病様症状「マンガンでマヒ」
クロム鼻中隔穿孔・肺がん「クロムは鼻と肺」
ベリリウム接触皮膚炎・肺炎「ベリベリ皮膚炎」
砒素角化症・黒皮症「ヒ素で皮膚が黒く」

⚠ 頻出ひっかけパターン

誤り ❌正しい ✅
マンガン中毒 → バセドウ病パーキンソン病様症状
カドミウム中毒 → 肝臓障害腎臓障害
クロム中毒 → 肺がんのおそれなし肺がんのおそれあり
金属水銀 → 視野狭窄手指の震え(視野狭窄は有機水銀)

2. ガス・蒸気と健康障害

物質と障害の対応表

物質障害のメカニズムキーワード
一酸化炭素ヘモグロビンと結合→酸素欠乏後遺症:健忘・パーキンソン
硫化水素呼吸中枢麻痺意識消失・嗅覚麻痺
シアン化水素細胞内の酸素利用障害呼吸困難・けいれん
二酸化硫黄気道刺激慢性気管支炎・歯牙酸蝕症
弗化水素骨・歯への蓄積骨の硬化・斑状歯
塩化ビニル末梢循環障害+肝障害レイノー症状・肝血管肉腫

⚠ 塩化ビニル vs 二酸化硫黄【よく入れ替えられる】

物質症状
塩化ビニルレイノー症状・指の骨の溶解・肝血管肉腫
二酸化硫黄慢性気管支炎・歯牙酸蝕症

❌「塩化ビニル→慢性気管支炎」は誤り


3. 有機溶剤と障害【⚠ 頻出】

有機溶剤の個別障害

物質障害
ベンゼン再生不良性貧血・白血病
ノルマルヘキサン多発性神経炎
二硫化炭素精神神経障害・動脈硬化
メタノール視神経障害

⚠ ベンゼン vs 二硫化炭素【頻出ひっかけ】

誤り ❌正しい ✅
二硫化炭素 → 再生不良性貧血ベンゼン
ベンゼン → 精神神経障害二硫化炭素

4. 生物学的モニタリング【⚠ 組合せ問題で頻出】

覚え方:「トルは馬、キシはメチ馬、スチはマン」

物質尿中代謝物語呂合わせ
トルエン尿酸トル→馬
キシレンメチ尿酸キシ→メチ馬
スチレンマンデル酸スチ→マン
トリクロロエチレントリクロル酢酸トリ→トリ
血中鉛・尿中δ-ALA鉛→デルタ

5. ガスと蒸気の区別【⚠ 頻出】

覚え方:「常温で気体ならガス、液体・固体が揮発したら蒸気」

種類
ガス(常温常圧で気体)塩素 / アンモニア / ホルムアルデヒド / 硫化水素 / 一酸化炭素 / 塩化ビニル
蒸気(液体・固体が揮発)アセトン / トルエン / 二硫化炭素 / アクリロニトリル / ニッケルカルボニル / フェノール
ヒューム金属蒸気が冷却凝縮した微粒子
ミスト液体が飛散した微粒子

6. じん肺【毎回出題】

じん肺の定義

じん肺 = 粉じん吸入 → 肺の「線維増殖性変化」 (❌「炎症性病変」ではない)

じん肺の種類

粉じんじん肺名
遊離けい酸(SiO₂)けい肺(最も進行性が高い)
石綿石綿肺(+中皮腫・肺がん)
アルミニウムアルミニウム肺
酸化鉄ヒューム溶接工肺

じん肺の合併症(5つ覚える)

① 肺結核 ② 結核性胸膜炎 ③ 続発性気管支炎 ④ 続発性気胸 ⑤ 原発性肺がん

粉じんの粒径と肺胞到達

粒径が小さい → 肺胞まで到達しやすい 粒径が大きい → 上気道で捕捉される

❌「粒径が大きいほど肺胞に到達しやすい」は誤り


7. 騒音性難聴【⚠ 毎回出題】

3つのキーポイント

① 初期症状 → 4,000Hz付近の聴力低下(c⁵-dip) ② 障害部位 → 内耳の蝸牛(コルチ器)の有毛細胞(❌ 前庭ではない) ③ 進行方向 → 高音域から低下(❌ 低音域からではない)

等価騒音レベル

等価騒音レベル = 変動する騒音の「エネルギー平均値」 (❌ ピーク値ではない) (❌ 幾何平均値でもない)


8. 電離放射線

線量限度の語呂合わせ:「5年で100、1年で50」

対象限度
5年間100mSv
1年間50mSv
管理区域3か月で1.3mSv超
緊急作業(男性)100mSv

確定的影響 vs 確率的影響【⚠ 超頻出】

確定的影響確率的影響
しきい値あり ✅なし ❌
白内障 / 不妊 / 皮膚障害がん / 白血病 / 遺伝的影響

覚え方:「がんにしきい値なし」


9. 有害光線

波長の順序

長い ← マイクロ波 > 赤外線 > 可視光線 > 紫外線 > エックス線 → 短い

光線と障害【⚠ 入れ替え頻出】

光線障害
紫外線電光性眼炎(雪目)・皮膚がん
赤外線白内障・熱傷
レーザー網膜火傷

覚え方:「紫で目がチカチカ、赤で目が白く」

  • 紫外線 → 電光性眼「炎」
  • 赤外線 → 白内「障」

10. 熱中症の分類

種類原因重症度
熱けいれん塩分不足(水だけ飲んだ時)軽い
熱虚脱(熱失神)皮膚血管拡張→血圧低下中程度
熱射病体温調節機能の破綻・体温40℃以上最も重篤

11. 局所排気装置

設備の効果順

密閉化 > 局所排気 > 全体換気 > 保護具(最も効果的 → 最終手段)

フランジの効果

フランジ(つば)あり → 少ない排風量で制御風速を確保できる

空気清浄装置の位置

✅ ファンの前(吸込み側)に設置 ❌ ファンの後ではない 理由:ファンの損傷を防ぐため


12. 暴露限界値の比較

指標制定者用途
許容濃度日本産業衛生学会個人の暴露限界
管理濃度厚生労働省場の管理用
TLV-TWAACGIH8時間平均
TLV-STELACGIH短時間暴露限界

A測定 vs B測定

測定内容
A測定作業場全体の「平均的」濃度分布
B測定発散源に「近い」場所の最大暴露濃度

管理区分は3段階(❌ 第四管理区分は存在しない)

  • 第一 = 良好
  • 第二 = 改善の余地あり
  • 第三 = 直ちに改善が必要

13. 保護具の色と使用制限

防毒マスクの吸収缶の色

ガス覚え方
有機ガス「有機は黒」
一酸化炭素「COは赤(危険)」
アンモニア「アンモニアは緑」

使用制限

保護具使用制限
防毒マスク酸素18%未満では使用不可 ❌
防じんマスク有害ガスの除去には効果なし ❌
送気マスク酸素欠乏環境でも使用可 ✅

この科目の問題を解いてみませんか?

要点を覚えたら、過去問で実力チェック。7日間無料。

7日無料で今日の3問を始める →

クレジットカード不要